歯科医院売上向上:単価向上

支払い単価の向上は、歯科医院の収益性を高める重要な要素です。そのためには、治療回数を少なくし、一回あたりの治療の進行度を高めることが求められます。

具体的な例を挙げます。患者が「歯が痛い」と訴え、抜髄処置が必要になったケースを考えてみましょう。

一般的な治療の流れは以下の通りです:

  1. 初回来院:パノラマ撮影、口腔内写真撮影、抜髄処置
  2. 2回目の来院:歯管処理、衛生指導、歯石清掃、根治療法、片顎のスケーリング
  3. 3回目の来院:片顎のスケーリング、根管充填療法
  4. 4回目の来院:レジン築造、形成印象取り
  5. 5回目の来院:詰め物・冠のセッティング

もちろん、CT撮影、マイクロスコープ使用、大臼歯処置などが必要な場合、それらの加算も可能となります。

ここで重要なことは、一回あたりの治療の進行具合です。治療が進んでいるかどうかは、患者の訴えを正確に理解し、適切な治療を迅速に行うことで達成できます。これには、治療技術の向上と、最新の治療器具の使用が必要となります。

多くの歯科医院では、根治療法に時間をかけてしまい、結果としてレセプトの平均単価を下げてしまいます。しかし、現代の歯科医療では、これは適切な方法とは言えません。時間をかけすぎる治療は、患者の不満やクレームを生む原因となり得ます。

このように、ドクターが施す治療の質を高め、効率的に治療を進めることで、支払い単価を向上させることが可能です。これにより、歯科医院の収益性を高めることができます。

一覧へ戻る